専門用語とSEO

 内部対策の中で最も厄介なのが、文章の作成です。すべきことが決まっている他のスキルとは異なり、文章力も問われるからです。文章力は一朝一夕で身に付けられるものではありませんから、SEOの観点で優れていると評価される文章を作成するには、様々なルールを覚えながら訓練する他ありません。注意したいのは、プロのライターとは身に付ける技術が異なるということです。SEO対策はあくまでも検索結果への反映が目的であり、日本語としていかに優れているかを競うものではありません。従って、時にはぎこちない文章が高く評価されることもあります。

 検索エンジンに好かれる文章には、専門用語が使われていることがあります。専門用語はそれぞれの業界内でしか通用しない言葉であり、通常の文章では多用することが躊躇われます。しかし企業のHP等ではどんどん使うのが望ましいとされます。ユーザーはある程度その業界に関心のある人たちですから、専門用語が同時に共起語、関連語になる可能性が高いのです。もちろんユーザーの中にも業界に通じていない人がたくさんいますから、文章の中で丁寧に説明する箇所も設ける必要があります。しかし全体的に専門用語を散りばめることは、何の問題もありません。

 つまり専門用語と一般用語とを混ぜながら文章を作成するわけですが、専門用語の箇所にリンクを張るなどして、別途詳しく説明するページを設けるのも効果的です。そうすればユーザーにとって有用なサイトであると見做される可能性が高まります。最近は大手のメディアでも外来語が躊躇なく使用されていますが、本来はそれらの言葉も丁寧に解説されるべきでしょう。HPではマスメディアのように横柄に言葉を使用することは許されません。